丁寧に手を抜く

頑張らない努力

脱ステ脱保湿で、ステロイドを塗っていた時より肌がキレイになってきた

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どうもTAKUYAです。

脱ステ脱保湿シリーズ第3回。俺のアトピー症状のその後やいかに!

  1. 2018-08-03 アトピー治療に専念している
    • 脱ステ・脱保湿に至った経緯など
    • 練馬は大泉学園にある藤澤皮膚科に通い始めた話
  2. 2018-08-20 脱ステ脱保湿のアトピー治療でいい感じに治ってきた
    • 主に理論を関連書籍などに基づいて自分なりに解説
    • 顔のリバウンド症状を写真と共に紹介

前回から早1ヶ月半ぐらい経った。 そして薬をやめてちょうど3ヶ月経った。 区切りが良いので症状の変化をまとめたい。 参考になれば幸い。

滲出液は完全に止まってかなり過ごしやすくなった

結論から言うとめちゃくちゃ順調に回復している。 あらためて記録として撮っている写真を見返してみたが、ピーク時の症状はほんとうに凄まじくて、よくここまで回復したなという感じ。 人間が本来持つ治癒力に驚かされた。

滲出液はもう全然出なくなった。 シーツやタオルを黄色く染めることも無くなった。 ソファを汚したくないので常にバスタオルを敷いて座っていた。 掻きむしっても滲出液は出なくなった。 その代わり血が点々と滲むようになったが、先生曰くこれは回復の印とのこと。 これは体感的にもそう思う。 血が滲んだ部分はすぐにかさぶたになって治る。

落屑もかなり落ち着いた。 以前は掻くたびに大量の皮膚が剥がれ落ちて散らかっていた。 目に見えない粒子レベルでも沢山皮膚が舞っているらしく、空気清浄機のハウスダストセンサーが常に反応する。 床や机、小物などあらゆるものにその皮膚の粉が付着して、数日でまるで一ヶ月間放置したかのごとく埃がたまる。掃除が大変。というかキリがない。 お陰で使わないものは引き出しにしまう習慣ができた。 頭の落屑はフケと誤解されるので辛かったが乗り越えた。 落ち着いたと言ってもまだまだ細かい落屑が出る。 落屑の量がもう半分ぐらいになってくれれば掃除も幾分楽になるんだが、それも時間の問題だろう。

左脚がむくんで大変だった。 たしか1〜2週間ぐらいで落ち着いたと思う。 右の脇が細菌に感染して腫れたので抗生剤を出してもらって対処した。 これも1週間ぐらいで落ち着いた。 その際、膿がドバドバ出てびっくりした。 膿は白血球の死骸らしいけど、緑色のマヨネーズみたいで驚愕だった。 牛の乳を絞るがごとくギュっとつまむと出てくるので面白い。

夜もだいぶ眠れるようになった。 基本的に夜は痒くて痛くて眠れない。 暗い部屋でボーっとただ耐え忍ぶしか方法はない。 なぜか落ち着くので、無言でコーヒーを淹れる動画をYouTubeでひたすら見ていた。 カフェが好きなので、そういう食器の音とかコーヒーをコポコポと注ぐ音が癒やされるのかもしれない。 ベッドで寝ると蒸れて痒くなるので、最近は床で寝ている。

そうやって山あり谷ありの症状を耐えに耐え抜いて、徐々に炎症は沈静化された。 今では、調子のいい時は朝から近所のカフェに行ってPCを広げて作業できるまでになった。 そのうちカフェ巡りも再開できるだろう。 つらい時期にもかかわらず支えになってくれた人には感謝しかない。

血みどろだった脚がきれいに

文字だけだとわかりにくいと思うんで、脚のふくらはぎの症状の変化を紹介したい。 自分自身の写真だけど正直見ていて辛いw

30日目の血は何もしてないのに流れ出した。特に掻き壊したわけではない。 なので、体の内側から炎症が発生してこうなったと推測される。 デトックスを極めると流血するのかもしれない。よく耐えた。俺、優勝。

続いて、腕。 脱ステ・脱保湿を始める前の症状はこんな感じで、大きめの紅斑がポツポツとあった:

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ご覧の通り紅斑は無くなり、ステロイドを塗っていた頃よりも皮膚が強くなって綺麗になった。 あれだけいくら薬を塗りたくっても治らなかったのに。感動である。

このようにピーク時のリバウンド症状は想像以上に凄惨なものだった。 顔の症状と併せて見ると、自分のピークは30日目〜40日目あたりだったようだ。

今から脱ステ・脱保湿しようと思ってる人をちょっとビビらせてしまったかもしれない。 でも当時の自分は「やべぇな俺www」ぐらいで、たとえ流血しても「あーネタになるわw写真撮っとこw」と思っていたし、この状態でスーパーにもコンビニにも行ったしジョギングにも毎日出かけていた。 ここで「なんで自分だけこんな目に・・」みたいに鬱に入ってしまうと危険だと思う。 毎日変化する症状の中で、良くなった部分を見つけて「よし!一歩前進したぜ!」と褒めてやろう。 病気は気から。 無理にポジティブになれとは言わない。 自分を否定さえしなければいいのだ。

アトピーを無視して健康に振る舞う

リバウンドを長引かせず出来るだけ早く乗り越えるには、前回も書いた通りとにかく糖質制限と運動を徹底することだ。徹底だ。二回言ったぞ。 そして仕事も可能な限り通常通りやる。

顔の症状が出ていても気にせず人前に出る。

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WantedlyにてReact Nativeの勉強会に登壇した。

症状が辛いからといって楽しいことまで避けてしまうと、気持ちもどんどん落ち込んでしまう。 だらかたとえ周りの目が気になっても気にせずやりたいことをやった。

低糖質のお菓子作りにハマった

糖質制限だと甘いものが食べられなくなる。 でもどうしても甘いものが食べたい。 そういう時はラカントを使ってお菓子を作った。 ラカントは、糖質が体内に吸収されず排出される特性をもつ天然由来の甘味料。 血糖値に影響を与えないので糖尿病の人などにもよく使われる。

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このラカントを使ってチーズケーキを作ったり、ココアのおからケーキを作ったりした。 手間はかかるけど、めちゃくちゃ美味い! まさか自分がお菓子作りにハマるとは思わなかった。 分量を変えてみたりといった試行錯誤が楽しい。

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豆腐ティラミス。んまんま。

低刺激で通気性のいい下着

症状が辛い時に最も気になるのは肌着だ。 少しでもチクチクすると痒みにつながる。

自分でもアマゾンで買ったりしていろいろな下着を試した。 通気性を謳うものはたいてい化学繊維なのでチクチクするからダメだった。 一番いいのは綿100%素材のものだ。 でもボクサーパンツはゴムの部分が気持ち悪い。

そして今履いているのは、ガーゼ製のステテコみたいなパンツ。

これが一番良かった。高いけど。おすすめ。

Tシャツはヘインズ一択!ヘインズの着心地の良さは群を抜いているので、これ以外は着ません。

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参考までに。

痒くてたまらん時の対処法

自分の意志に反して掻く手が止まらない時に強制的に止めるにはどうすればいいか。 いくつか発見したので紹介する。

フォアヘッド・タッピング

タフツ大学の心理学者スーザン・ロバーツが編み出した方法。 具体的な方法は以下の通り:

  1. 5本指を広げて、自分のおでこに置く
  2. 5本の指で、1秒毎におでこを軽く叩く

これを痒みが気にならなくなるまで続ける。 完全とはいかなくとも結構おさまるのが実感できるはず。

このテクニックが効くのは、人間の脳が限られた処理能力しか持たないからだそう。

スクワットする

掻いてるとイライラしてくる。イライラすると自律神経の交感神経が優位になる。 交感神経が優位になると更に痒くなる。

この悪循環を止めるのが筋弛緩法。 かゆーい!と思ったらすぐスクワット30回。 夜寝てる時もやる。笑

たぶん一日合計すると200回近くやってる気がする。 お陰で足腰が強くなりました。

瞑想する

自分が強い痒みを感じるときって、たいてい頭の中がいろんな思考でいっぱいの時。 余計な考えをいったん「棚上げ」して、今に意識を集中させると、不思議と痒みもマシになる。 瞑想することで思考の棚上げを効率的に行える。 自分の中の執着を手放す。 別に今そのことを考えなくてもいいじゃんってね。

ゆっくり、結果を焦らず取り組む

というわけで症状の見た目は劇的に良くなったものの、痒みは依然として強い。 今は季節の変わり目ということもあって体に負担がかかっているからか、しんどい。 この痒みがあと少しでもマシになってくれたらかなり行動範囲を広げられるんだが。

とはいえ、それも今まで通り粛々と糖質制限と運動を続けていれば治まっていくだろう。 そんなに焦ることはない。 ゆっくりやっていこう。 なぜならアトピーは放っとけば勝手に治るのだから。 焦ると痒くなるし。

また進捗があれば書きたい。